正直に言うと――
とても集中してるし、とても大切に想ってる

目の前にいるあなたのことを
ひとりの女性として、ひとりの人として
ちゃんと見つめたいって思ってる

どんな表情をしてるか
どんなふうに息をしてるか
手のひらから伝わる体温や力の入り具合
そのひとつひとつを感じ取りながら
いま、気持ちよくいられてるかな
心からリラックスできてるかな
って、ずっと心の中で問いかけてる

正解はない
マニュアルもない
あるのは、目の前のあなたがどう感じているかだけ

僕はいつも、心と身体の声なき声に耳を澄ませてる
触れていいタイミングなのか
それともまだ、少し距離が必要なのか
そういう空気を、手のひらや沈黙の中から受け取るようにしてる

たまに言われることがある
ただのマッサージじゃないんだね、って

うん、僕にとっては触れるって
ただの行為じゃなくて
その人の人生や心の深いところに触れさせてもらうことだと思ってる

笑顔がふっとこぼれる瞬間
目が合って、恥ずかしそうに笑ってくれる瞬間
触れていないところまでも
ちゃんと届いた気がする瞬間

そういう時間に立ち会えることが、僕は本当に嬉しいんです

だから、緊張していても、うまく言葉にできなくても
遠慮しすぎてしまっても大丈夫
無理に何かを演じようとしなくていいし
気をつかわなくていい

僕がしたいのは、あなたを癒すことじゃない
一緒に、あなた自身の感覚を取り戻す時間をつくること

その先に
自分をちょっとだけ好きになれたり
心がふっと軽くなったりする瞬間があったら――
それが、僕にとって何よりの喜びです