人生でいちばん長い「おやすみ」が、
もうすぐ始まる。

日記はたぶんこれまで通り書き続ける。
夏休みらしく、
「◯月◯日◯ようび、てんき晴れ」
きょうはおきてすぐ、びーるをのみました。
パチンコに生まれてはじめてならんでみました。

なんて書き出しも悪くない。
イケナイ大人を体現するみたいに、
自堕落へ振り切るのも、
一度くらい許されるだろう。


日記を書き続けるのは、
義務じゃなく好きだから。

負担にならないものは続けられる。
そういう意味では、仕事だって同じだ。

だからこそ、ときどき揺れる。
「このまま走り続けてもいいんじゃないか？」
...そんな論旨が脳内でぐるぐる円を描く、
言い出したのは他でもない自分自身のくせに。

それでも、休むと決めた。
今逃せば、一生後悔する気がするから。



具体的に何をするかは、
会いに来てくれた人には
もう話したのでここでは伏せておく。

ただついでにひとつ、
やってみたかった“数ヶ月規模の休暇”を、
ようやく自分に許してみたい。


思い返せば、
転職の合間すら即座に次の職場へ滑り込み、
一日たりとも“無職”と呼ばれる期間を
自分に許したことがなかったし、
唯一まとまった休暇といえば、
年末年始の5日間ほど。


走り続けるだけが、人生じゃない。
そう思えるようになった自分を、
少しの間だけ甘やかしてみたい。

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