最近、本を読んだり、
調べものをしていて、
ちょっとした“自由研究”を
始めてみました。

テーマは、
「なぜ本質より“印象”で
評価される社会になったんだろう？」
です。

たとえば職場でも、
学校でも、画面の中でも。
「この人、なんとなく良さそう」っていう
雰囲気だけで、信頼されたり、
注目されたりすることってありませんか？

話し方や見た目、どんな言葉を使うか。
そういった“見え方”が、
その人のすべてのように扱われることがある。
僕自身、なんでそんなことが
起きるんだろう？って不思議に感じました。

読んだ本の中で印象的だったのが、
アーヴィング・ゴフマンという
社会学者の考え方でした。

彼は、「人は社会という舞台の上で、
それぞれの役を演じている」
と語っています。
つまり、僕たちは無意識のうちに
“見せたい自分”を選んで振る舞っている。

たしかに、日常の中には
「舞台のような瞬間」って多い気がします。
ふとした言葉選び、服装、タイミング……
まるでライトをどこに当てるかで、
印象が決まるみたいに。

でもその舞台では、中身より
“照らされ方”のほうが
評価につながってしまうこともある。
ちゃんと向き合ってる人ほど、
目立たない場所にいたりする。

それって、どこか生きづらさの
正体になってるんじゃないかなって
思ったんです。

誰かに好かれやすい“役”を
演じられなかったり、
ちゃんと話してるのに伝わらなかったり。
そういうことが続くと、
自分が間違ってるのかな？って
思ってしまうけど、
もしかしたら社会の仕組みそのものが、
そうなってるだけかもしれません。

だから僕は、仕組みのほうを
知ってみたくなって、
この「印象で決まっちゃう社会」の研究を
始めてみました。

このシリーズ、何回かに分けて書いてみます。
次回は「人が“パッと見”で
判断してしまう心理」について。
よかったら、のんびりと
読んでもらえたら嬉しいです。

＊ 広臣 - HIROOMI - ＊