「タイミーで働いたら？」

そんなふうに
軽く言われることがある。
でも、僕がこの仕事で
向き合ってるのは、
単に“空いた時間で手を動かす”こと
ではありません。

搾取されてきた人。
信じた分だけ裏切られてきた人。
「もう誰も信じたくない」
って思いながら、
それでも、誰かと繋がろうとする人。
そういう人たちの勇気に
僕はまっすぐ向き合いたい。
それは“優しさ”という
名前のもとに誰かの
「過去」と「今」と「これから」に
静かに寄り添うこと。
見返りなんて、期待してない。
でも、本来もらうべき対価は
数字なんかで測れないほど
重いものだと僕は思ってる。

だからこそ思う。
自分だけ良ければいい、知らんぷり。
でも自分に被害が及ぶのはごめんだ。
そんな生き方は、
優しさや共生の交差点とはほど遠い。
痛みを見て見ぬふりして、
一度も足を踏み入れたことのない場所を、
まるで知っているかのように
語る人の言葉は、
不思議と何も残らない。
僕は、黙って流される人間には
なりたくない。
たとえそれが遠回りでも、
“ほんとうに届くべき人”と
向き合い続けたい。

優しさって、派手じゃないし、
見返りもない。
でもそれは、ただの
“いい人ごっこ”とは違う。
命の奥にふれていく仕事だ。
たった1人にしか届かなくてもいい。
だけど、その1人の信頼には、
ちゃんと応えたい。
優しさを履き違えた
この世界の中で、
ちゃんと“共にある”
ということを忘れたくない。

こんな考え方は、
少数派かもしれない。
でも、もしも今これを読んで、
少しでも何か感じてくれたなら。
きっと、あなたとは
大切な話ができると思う。

＊ 広臣 - HIROOMI - ＊