こんばんは。
東京秘密基地本店の
ひろおみです。

先日、退勤後に
「山三 純米吟醸 ひとごこち
五割五分 うすにごり」
を飲んだので、感想を書きます。

長野県上田市の酒蔵
「山三酒造」さんが手がける
「山三」シリーズ。
1867年（慶応3年）創業の
歴史ある蔵ですが、
一度2015年に酒造りを止め、
休眠していた時期がありました。
その蔵が、2023年に
再び灯をともしました。
IT業界出身の方が
「この地の酒を絶やしたくない」
という想いで蔵を継承し、
設備や仕込みを見直しながら
“ゼロからではなく、
ルーツからの再スタート”
を選んだ酒造り。
そうして生まれたのが、
今の「山三」です。

山三酒造さんの特徴は、
一切加水しない原酒造り。
搾ったあとに水で
度数や味を調整する酒が多い中、
あえて手を加えず、
米と水、発酵の力だけで
勝負する真っ直ぐさ。
使う酒米は、
長野県東御市・八重原産100%。
仕込み水は、獨鈷山の
雪解け伏流水という
やわらかく澄んだ軟水。
雑味のない、清らかな味わいが
印象的です。

そして今回の一本は、
「ひとごこち」を使った
純米吟醸のうすにごり。
口に含むと、
やさしいガス感とともに
清らかな旨味が広がり、
透き通った綺麗さの中に
ふんわりと米の甘みと酸が
寄り添います。
青りんごや白桃を思わせる
控えめで上品な香りが印象的で、
余韻はすっと軽やか。
個人的には、天美の
桃天に近しい味わいだと
感じました。
和食全般はもちろん、
バター香る洋の小皿にも
寄り添ってくれる、
懐の深さを感じました。
とても美味しかったです。

山三は、生産数が少ないため、
特約店への入荷も未定で、
また、入荷数も少ないことから、
すぐ売り切れてしまう
貴重な日本酒となります。
日本酒通の間では、
「第二の信州亀齢」
と呼ばれていますが、
既に肩を並べるぐらいの
良さがあると思いました。


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＊ 広臣 - HIROOMI - ＊