人の心と身体に触れるということは、
もっと繊細で、丁寧で、
覚悟のいることだと思ってる。

キラキラした世界に憧れていたり、
誰かの“推し”に自分を重ねたり、
秘密めいた夜を覗きたくなる気持ちも、
わからないわけじゃない。

でも、それはあくまで
「きっかけ」であって、
本当に必要なのは、
“向き合う姿勢”だと思う。

現実は逆で、、
ちゃんと心を込めて寄り添う人ほど、
見えづらい場所にいて、
報われにくい立場に
置かれていることもある。

向き合ってくれる人にこそ、
光が届く社会であってほしい。

優しさって、誰よりも先に、
その人の「弱さ」に気づいてあげること
だと思うから。

順番を間違えた優しさは、
時に誰かを深く傷つける。

だからこそ僕は、
一瞬のトレンドじゃなくて、
“本当に向き合いたい”と
思ってくれた人のために、
ちゃんと向き合い続けたいと思ってる。

届いてほしい、けど、届かない。
理解してほしい、けど、気づかれない。
そんなジレンマに何度もぶつかりながら、
それでも、また今日も話を聞いて、
手を添えて、心に寄り添って、
静かに誰かを迎えている。

歌で人を救いたいと言っていた
アーティストがいた。
でも「歌では人を助けられない時代になった」と
悔しそうに語っていた。
僕も、少しだけその気持ちが分かる気がした。

気持ちだけじゃ、届かない。
言葉だけじゃ、残らない。
だから、形にしていかないといけない。

“優しさ”は、時に見返りを求めない。
でも、続けるには、
少しの“支え”が必要なんだ。
それは、わがままじゃない。
誠実さが生き残れるために、
必要なことだと、僕は思う。

…今日もここで、静かに、
あなたを待っています。

＊ 広臣 - HIROOMI - ＊