1/4 14:14 UP!
第3話 タイで覚えた、力を抜いた触れ方
タイの国民性を一言で言うなら、
「力が抜けている」。
バンコクで入った
観光客向けじゃない
ローカルのマッサージ店。
内装は古くて、
テレビからはタイのバラエティ番組が
小さな音で流れていました。
担当してくれたのは、
年上の女性。
驚いたのは、
ほとんど質問をされなかったこと。
「強さは?」
「どこが辛い?」
そういうやり取りが、ほぼない。
でも、
手を置いた瞬間、
こちらの呼吸を一瞬だけ見て、
圧を変える。
そこには
「お客さんだから」
「男だから」
という前提がありませんでした。
ただ、
“今この人はどうか”。
タイでは、
上下関係や役割よりも、
場の空気や状態を優先する人が多い。
この感覚は、
セラピストとして
とても大事にしています。
女風だからこうする。
男性セラピストだからこう振る舞う。
そう決めてしまうと、
本当に必要なケアが見えなくなる。
その日の体調、
緊張の度合い、
心の余裕。
正解は毎回違う。
タイで受けたあの施術は、
「役割より、状態を見る」
という原点を、
今も思い出させてくれます。
たけと
このセラピストの写メ日記一覧へ
最新写メ日記
- 第15話 イランで覚えた、恋愛の話
- 第14話 トルコで覚えた、境界が溶ける瞬間
- 【結婚式の帰り、新幹線でひとり。】
- 第13話 エジプトで覚えた、感情を出してもちゃんと流れていく感覚。
- 第12話 ネパールで覚えた、何者でもないまま居ていい場所があること
- 第11話 インドで覚えた、気持ちがぐちゃぐちゃなままでも横になっていいこと
- 第10話 ブータンで覚えた、理由がわからなくても休んで良い余裕
- 第9話 ロシアで覚えた、すぐ心を開かなくても待ってもらえる安心
- 第8話 韓国で覚えた、元気なふりをし続けなくていい関係
- 第7話 ベトナムで覚えた、頼ることは弱さじゃないという感覚。




